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テーマは「パリのアパルトメント」
こだわりのリノベーション

倉敷市のF様邸。
奥様にお話をお聞きしました。

守屋「F様は最初の打合せの時に、明確にご希望を伝えて頂いたのが印象的でした。とにかくイメージは、“パリのアパルトメントなんです”とのご要望。そんなリクエストは初めてだったので『おっ!なぜ弊社に?』(笑)と。」

F様「お願いするのは、女性の建築士の方が良いと思っていました。 私自身いろいろとこだわりがあります。今まで大きなリフォームはしてこなかったので、やるなら、思い切ってやりたい。今後20年楽しく暮らせる家にしたい。そのためには自分のこだわりに付き合ってくれる人でないとだめだと。」

守屋「打合せはたいてい午後2時くらいから始めることが多かったんですが、こだわりを色々話し合っていると、時間があっという間にすぎて、気づいたら夜の8時、9時。ということが何度かありましたよね(笑)。」

F様「男性ではとてもできない(笑)。」

守屋「具体的なプランのご要望としては、キッチンとリビングをつなげて対面キッチンにすること。お風呂と洗面所を広くすること。玄関を広々とすること。が大きな柱でした。でもプラン上、キッチンとリビングの間に階段があって、現状のままではつなげることが難しい。そこで、階段の位置を大きく変更し、水廻り位置をキッチンに寄せる、というプランをご提案させて頂きました。」

F様「本当は2F部分はそんなに変更しなくても良いと思っていましたが、新築ではないのでどうしても制約があります。対面キッチンを実現させるために2Fもこの際やってしまおうと。」

守屋「F様はご夫婦ともにセンスが良くて、アンティーク家具や小物などもたくさん飾られていました。そんな小物も映えるようにと、床の色合い、建具の色合い、壁の色合い、1つ1つを吟味していきましたね。」

F様「キッチンも随分悩みました。タイルは注文して別で焼いてもらったり、床は色とサイズ共に適度なものがなかったので、色を重視して、メーカーでサイズカットしてもらったり・・・。」

守屋「ライトはほぼ以前から使われてたものを再利用していますが、素敵ですね。」

守屋「工事前後、または工事中で一番たいへんだったことはなんでしょうか。」

F様「工事期間中は実家に引っ越して生活していました。また戻ることを考えて荷物は最小限だけ梱包をばらして使う。という感じだったので、どこにしまったのかわからないものもありました。また実家は冬場寒くて、それが大変だったですね。」

守屋「ご迷惑をお掛けしました。工事はかなり大規模でしたから、ほぼ4カ月みっちりとかかりましたしね。 F様邸はみどころ満載ですが、建具のガラスも凝りましたよね。」

F様「建具は、すべて引戸にしてもらい、白いシンプルなデザインですが、その分ガラスに凝りました。特に気に入っているのは、私のワークスーペース用に作ってもらったミシンモチーフのステンドガラスですね。」

守屋「2Fなので、あまり人目には付かないところですが、ひそかな楽しみ、ですよね。

では最後に、同世代のリフォームを検討されている方へのアドバイスやメッセージをお願いします。」

F様「大規模なリフォームをするかしないか。我々世代の方はみなさん悩む時期だと思いますが、最終的には踏み出す『勇気』です(笑)。」

守屋「今後20年をきっと素敵に暮らしていかれますね。見習いたいです。有難うございました。」


追記:F様は行動力溢れる素敵な方。常に前向きに色々なことに取り組まれる姿勢が家づくりにも反映されています。ご主人の趣味も尊重しつつ、お二人の空間を上手に創り上げてこられていて、30年以上育んで来られたノウハウを感じました。